ポーランドジャズ・コラボレーション2025, May

5月25日(日)大阪AZUL TERRACE
5月29日(木)六本木ALFIE
ーポーランド民主化と、自由を歌い上げるジャズに寄せてー
One Voice live in Japan
feat. Sylwester Ostrowski & Dorrey Lyn Liles
クリヤ・マコト / 納浩一 / 松山修
シルヴェスター・オストロウスキー
ドーリー・リン・ライルズ
2012年からコラボレーションを展開してきたクリヤ・マコトと、ポーランドのサックス奏者シルヴェスター・オストロウスキー。これまでに数度の日本・ポーランドツアーを行い、ワルシャワ文化科学宮殿ヨーロピアンミュージックフェア、ワルシャワ王宮で開催された「ポーランド民主化25周年記念式典」、ポーランド国営ラジオの1時間ライブ番組、シュチェチンフィルハーモニーホール、高崎音楽祭、ヤマハホールなどに出演。
ソ連の勢力圏におかれたポーランドでは長くジャズやロックが禁止されていましたが、それでも陰に日向に自由化運動が展開され、ジャズは自由の象徴として密かに幅広く演奏されていました。東欧の隠れたジャズ大国であり、民主化記念式典でジャズが演奏された背景にもそのような現実があったのです。
重い歴史を持つポーランド・ジャズの意味に感銘したクリヤは、この共演に大きな意義を見出してきました。コロナ禍以降中断していましたが、EXPO2025をきっかけにリユニオンが実現。さらに今回は、アメリカ出身のソウルシンガー、ドーリー・リン・ライルズを迎えた3ヶ国によるコラボレーションになります。
ライルズは名門ハーレム・ゴスペル・シンガーズの一員として長年活動後、ディスコミュージックで人気を博したボーカル・デュオユニット「ウェザー・ガールズ」の再結成メンバーとして参加。その後ミュージカルなどの役柄を得て欧州をツアーし、2021年にはソロデビューも果たしたたたき上げの実力者です。黒人ならではの深い表現力と、コントロールの効いた素晴らしい実力を併せ持ち、ゴスペル、ソウル、ダンス、ジャズ、すべて納得のクオリティで聴かせる名シンガー。どうぞこの機会をお見逃しなく!
5月25日(日)
大阪AZUL TERRACE(06-6373-0220)
※ご予約はお電話かオフィシャルサイトからどうぞ。
5月29日(木)
六本木ALFIE(03-3479-2037)
※六本木ALFIEまでお電話でご予約ください。
出演:クリヤ・マコト(pf)、納浩一(b)、松山修(ds)、
シルヴェスター・オストロウスキー(sax)、ドーリー・リン・ライルズ(vo)
アルバム「JUST MUSIC」
Makoto Kuriya-Sylwester Ostrowski Quintet
ポーランド、アメリカ、日本の3地域からのアーティストが結集し、また白人、黒人、東洋人による3人種が集った国際交流ユニット。3ヶ国・3人種混合のふれ込みが単なるシンボルに終わるのではなく、そのサウンドの中にしっかりと織り込まれ個性を放つ。典型的なハードバップ・スタイルを採用していることがその個性を際立たせ、ジャズの魅力をそのままに、オーセンティックな米国的リズム空間、自由への渇望とそれを得た喜びを表現する東欧のフロント、和の要素とサブカル的デフォルメが共存するピアノ。グローバル時代を象徴するジャズ・サウンドを実現しました。

Personel:
クリヤ・マコト (pf from Japan)
シルヴェスター・オストロウスキー(sax from Poland)
ピョートル・ヴォイタシク(trumpet from Poland)
エシェット・オコン・エシェット(bass from USA)
ニューマン・T・ベイカー(ds from USA)
Tokyo (Ostrowski & Wojtasik), Open Jazz (Kuriya), Always (Kuriya), Cherrys (Ostrowski & Wojtasik), Essiet (Ostrowski & Wojtasik), Watermelon Man (Herbie Hancock), Polish (Ostrowski & Wojtasik), Soulmate (Ostrowski & Wojtasik), Summertime (George Gershwin)